祭り囃子が聞こえる

ついさっき部屋に戻り、マンションのエレベーターをおりたところで祭り囃子が聞こえました。
ちょうどマンションの裏手側から聞こえてきた、祭り囃子に、ふと辺りを見回したのですが、どこでやってるかまでは確認できませんでしたが、音の大きさから察するに、そんなに遠くではないようです。

ふと聞こえた祭り囃子に、ついつい心が踊りました。

私の実家は福島県にあります。新幹線の停車駅、郡山駅から単線の電車で４０分程、南下した場所にあります。町は緑に囲まれ、とてものんびりとした所です。
町には大きなスーパーもなく、個人商店が点々とあるのみ、カラオケも無ければゲームセンターもありあません。

そんな地元で、まだ幼かった私の楽しみと言えば、母親が週に１〜２回行く隣町にあるやや大きなスーパーへの買出しでした。２００円もしないお菓子付きのおもちゃ（今で言う食玩ですね）やスーパーの中に隣接されているちょっとした食堂で買ってもらえる、たこ焼きやアイス。
それだけ、本当に刺激のない町だったのです。

なので、町の中の地域ごとで行われる小さな祭りでも、どれだけ子供心をわくわくさせてくれた事か。やぐらのある所一体を多くのランプが、明かりの少ない田舎の夜を明るく照らし出します。そんな夜の明るさにも、どこか楽しさを感じてしまいます。

おとなになり、しかも東京に来てからというもの地元の祭りに行く機会はほとんどなくなってしまいました。町を上げた祭りは行われているようですが、地域のごく小さなお祭りはいまもやっているのだろうか？少し気になった今日。

ふと、将来、妻と一緒に子供に手をひかれ、そんな地元の祭りに行きたいと思ってしまいました。